CIDRとは
CIDR(Classless Inter-Domain Routing)とは、インターネットでIPアドレスをうまく管理するための技術 のことを指します。
昔はIPアドレスが「クラス」という固定の枠に分けられていたんですけど、CIDRではそんな枠組みをなくして、もっと自由にアドレスを割り当てられるようになったんですよ。
例を挙げると、「192.168.0.0/24」っていうのはCIDR形式のアドレスになります。
ここで「192.168.0.0」がIPアドレスで、「24」がネットワークの大きさを示すんです。
- 「192.168.0」の部分(最初の24ビット)は、ネットワークアドレスを示しています。
- このネットワーク内の個々の機器は、「.1」のように、最後の8ビットで区別されます。
つまり、「192.168.0.1」から「192.168.0.254」までのアドレスは、すべて「192.168.0.x」という形で、同じネットワーク(「192.168.0」)に属している機器として識別されるのです。
// 無理やりMarkDownで表すと以下のような感じ - 192.168.0.0 - 192.168.0.1 | - 192.168.0.254
CIDRが難しく感じる理由
「CIDRってなんだか難しそう...」と思うのは、私たちが普段使ってるIPアドレスの考え方とちょっと違うからかもしれません。
サブネットマスクっていうのをビット単位で調整することで、ネットワークの大きさを自由に変えられるんです。
これ、最初はピンとこないかもしれませんが、慣れればすごく便利なんですよ。
AWSにおけるCIDR
AWSにおいて CIDRはものすごく大事な役割を果たしています。
たとえば、VPC(Virtual Private Cloud)を作るとき、CIDRブロックを使って、そのVPC内で使えるIPアドレスの範囲を決めます。
これがあるおかげで、私たちは自由にネットワークを設計できるんです。
「10.0.0.0/16」っていうCIDRブロックは、10.0.0.0から10.0.255.255までのIPアドレスを含んでいて、これをサブネットに分けて使うことができるんです。
ユースケース
CIDRの具体的なユースケースについて考えてみましょう。
例えば、大学のキャンパスネットワークを思い浮かべてください。
学生用、教職員用、研究用といった複数のセグメントに分かれていますよね。CIDRを使用することで、これらの異なるセグメントに効率的にIPアドレスを割り当てることができます。
別の例として、大手企業が複数のオフィスを持っている場合を考えてみましょう。
各オフィスは地理的に離れているため、それぞれ独立したネットワークを必要とします。
CIDRを利用することで、各オフィスに必要なIPアドレス範囲を効率的に割り当て、ネットワークの管理を簡素化できます。
もう一つの例は、セキュリティ面です。
異なるサブネット間での通信を制限することで、ネットワーク内部のセキュリティを強化できるんです。クラウド環境では、このようなネットワーク分離がデータ保護やアクセス制御に役立つんですよ。
まとめ
CIDRって最初はちょっと難しそうに見えますけど、実はすごく便利なツールなんです。
基本さえ理解すれば、ネットワークの設計がぐんと楽になりますよ。まずはこの記事を読んで、CIDRの世界に少しずつ慣れていきましょう!