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インスタンスタイプ
ファミリーは大きく5つの種類に分けられます。
種類ごとにファミリーの覚え方を表にまとめました。
種類 特徴 ファミリー 汎用 バランスが取れている T, M, A, Mac コンピューティング最適化 計算パフォーマンスが高い C メモリ最適化 メモリ量が多くて高速 R, X, z 高速コンピューティング GPU が搭載されている P, G, F, Inf ストレージ最適化 ストレージアクセスが速い I, D, H
ファミリー | 特徴 | ユースケース |
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T系(汎用、バースト可能) |
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M系(汎用) |
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C系(コンピューティング最適化) |
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R系(メモリ最適化) |
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I系(ストレージ最適化) |
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G系(GPU搭載) |
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H系(ハイメモリ) |
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Dedicated HostsとDedicated Instances
Dedicated Hosts
- 物理サーバー全体を管理する権限を持ち、ホスト単位での細かい制御が可能。
- インスタンスの配置制御ができ、どのホストにどのEC2インスタンスを配置するかを決められる。
- **ライセンス持ち込み(BYOL: Bring Your Own License)**が可能。
- 例:Windows ServerやSQL Serverの専用ライセンスを持ち込む場合に最適。
- 可視性と管理性が高い:
- ホスト単位でCPUコアやRAMの利用状況を追跡。
- 監査やコンプライアンスの要件がある場合に有効。
- 長期間のホスト契約が前提で、ホストの継続的な利用が求められる。
- ホストベースの課金:ホスト全体に対する課金が行われ、稼働していないインスタンスがあっても料金が発生。
ユースケース
- ライセンス制約が厳しいソフトウェアを使用する場合。
- 特定の物理ホスト上での稼働が求められるアプリケーション。
- ホスト・インスタンス配置の柔軟性が必要なワークロード。
Dedicated Instances
- AWSが提供する物理サーバー上で特定ユーザー専用のEC2インスタンスを稼働。
- 物理ホストの管理はAWSが実施し、ユーザーはインスタンス単位での利用に集中できる。
- どの物理ホストにインスタンスが配置されるかの指定は不可(AWS側で自動管理)。
- インスタンス単位の課金で、利用したインスタンス分のみ料金が発生する。
- ライセンス持ち込みが可能な場合もあるが、Dedicated Hostsほど柔軟ではない
ユースケース
- 単に他の顧客との物理リソースの分離が必要な場合。
- インスタンス単位のコスト管理を行いたい場合。
- ホストの詳細管理が不要で、AWSの管理に任せたいとき
デフォルトのインスタンス
デフォルトでは共有インスタンス(Shared Instances)として起動されます。
これは、複数の顧客のインスタンスが同じ物理ホスト上で稼働する形態です。
- AWSが物理ホストを複数のユーザーで共有
- 他の顧客と同じホスト上で稼働する可能性があり、論理的な隔離が行われているため、セキュリティや性能に問題はありませんが、物理的には分離されていない
違い早見表
Dedicated Hosts | Dedicated Instances | |
制御レベル | ホスト単位の詳細な管理 | インスタンス単位の管理 |
配置制御 | どのホストにどのインスタンスを配置するか指定可 | 自動的にホストに割り当て |
課金方法 | ホスト単位で課金 | インスタンス単位で課金 |
ライセンス持ち込み (BYOL) | 柔軟に対応 | 一部対応 |
管理の難易度 | 高い(ユーザーによるホスト管理が必要) | 低い(AWSがホスト管理を担当) |
プレースメントグループ
クラスタープレイスメントグループ
- グループ内のインスタンスを物理的に近い距離に配置
メリット
近くに配置されているので遅延が少ない
デメリット
クラスターが所属するAZに遅延が発生したら全て死ぬ。
障害に弱い
パーティションプレイスメントグループ
- パーティションと呼ばれる論理グループに分割配置
- それぞれのパーティションに1つ以上のEC2インスタンが所属
- それぞれのパーティションに1つのラックが対応
ラックには独立した電源とネットワークが配備 - 異なるAZにEC2インスタンスを配置可能
メリット
ラックはパーティションを球友しないため、ハードウェア障害に強い
スプレッドプレイスメントグループ
- 異なるハードウェアにEC2を配置
- ハードウェア : EC2 = 1:1 の関係性
- 異なるAZにEC2を配置可能
メリット
ハードウェアを共有しないので、ハードウェア関連の障害に強い